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少子化対策は日本全国どこの自治体でも、施策や事業として取り入れております。

国でも「少子化危機」として、国の経済の根幹さえも脅かされる状態だと指摘をしています。

特に人口は自治体の根幹なるものです。

各自治体が定める「基本構想」では、人口推計がおこなわれていています。そこには将来人口が示されております。

その人口から財源やサービス事業に係る必要経費が算出されて存続できる自治体として、中長期的な計画が作り上げられております。

 

その根幹となる日本の人口は、50年後には現在の人口より3割減り8,670万人となる予測です。

1億2,730万人の現在の人口が1億人を切ることになりますと、先ほどの自治体の基礎となる人口を基に運営をしているものが、根幹から崩されてしまいますので、当然存続できない自治体が出てくることになります。

現在の政府の経済財政諮問会議では、「50年後には1億人程度の安定した人口構造の保持を目指す」こととしていますが、このままの政策では果たして安定した1億人は疑問です。

 

必ずしも「結婚」=「子供が増える」ことではありませんから。将来、お子さんを希望される方が多いから、そこに少子化の対策を見出したいということになるのでしょう。

そこで「少子化対策」を入口から取り組んでいる自治体を紹介してまいりましょう。

 

新潟県糸魚川市では、人口減少対策事業の1つとして、「結婚相談所入会支援事業」を実施しています。

結婚相談所の入会費用の2/3(入会金61,884円のところ、市の助成金41,256円、ご自身の負担金20,628円)を助成しています。

この制度を使用できる方は、糸魚川市に1年以上住民登録をしている方で、尚且つ20歳以上の独身者です。

対象となる結婚相談所は、情報提供サービスをされている1社のみとなっております。

月会費は、情報提供人数2人が9,936円と1人が8,424円です。この月会費は個人負担となります。

その他、糸魚川市では、「ハッピー出会い創出事業」という、独身で結婚を考えている方への男女の出会いの場となるイベントなどを開催する団体等に開催経費の一部を補助しています。

また、「縁結びコーディネート事業」といって、独身の男女に出会いの場を提供することや「婚活イベント」など、結婚に結び付ける事業を展開しています。

糸魚川市のような結婚相談所に入会するときの助成は、珍しい制度だと思います。

「少子化対策」というより、もっと大きく考えた「人口減少対策」ということですので、国が見習うべき施策でもあると思います。

 

糸魚川市の人口は、国勢調査で平成17年は49,844人、平成22年では47,702人と4.3%の減となりました。その前の12年から17年でも6.0%の減ですので、人口減は止まらず、人口減少を総体的考える施策として、「婚活」を全面的に取り入れているのでしょう。

今年6月の住民基本台帳人口では、46,108人ですので、国勢調査とはベースが異なりますが、減少しているようです。

国が言う「少子化危機」は、「人口減少危機」ということになるのでしょう。

 

糸魚川市が「結婚相談所入会支援事業」を契約している会社は、情報サービスを提供されておりますので、基本的にはご紹介頂くマッチングサービスとなります。

この事業自体は先駆的な施策ですが、もう一歩踏み出して全国の「結婚相談所」に入会されたときの入会に係る経費を助成する方法があると、もっと市民が活用しやすい制度になると思います。

そうすることによって、結婚される方が多くなれば、この事業、この施策の評価は高くなります。

ただし、市民の税金を使って、行政サービスの一環としての事業となりますので、一定の条件を付さなければなりませんので、どこの結婚相談所でもいいとはいかないと思います。

この「結婚相談所入会支援事業」制度を他の結婚相談所も利用できるように制度を整備され、市民がもっと活用しやすくされることで、この先駆的取り組みが他の自治体に広がる可能性もあると思います。

 

さて、糸魚川市の思惑とは人口減に歯止めをかけ、若い方の流出を止め、他の自治体からの流入を増やして、まちの活性化と税収増を期待していると思います。

となりますと、市に在住されている女性は市内の男性と、市内の男性は市外の女性と結婚されるのが望ましということになります。働いている女性は市内の男性ということになります。

しかしながら、本来は市民が幸せになっていただければいいということですが。

 

糸魚川市は、上越新幹線を利用しますと、東京~越後湯沢~糸魚川ということで、おおよそ2時間40分で着きます。

海と山に恵まれたユネスコが支援する「世界ジオパーク」ですので、お嫁さん候補者は日本全国にいらっしゃると思います。

東京でお見合いということになりますと、東京の結婚相談所が利用できるといいと思います。

 

今では「婚活」という言葉はあたりまえのように使われております。

それほど世間に認められている活動ということです。

今や待っていても、結婚には近づかないということです。

国や自治体が「婚活」を支援・推奨する時代ですので、勇気を持ってご自身の幸せに向かって「婚活」をいたしましょう。

結婚相談所は婚活される皆さまを応援いたします。