お見合いしても惹かれない…“全員同じに見える”本当の理由

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2025.11.02

お見合いしても惹かれない…“全員同じに見える”本当の理由

どの男性とお見合いしても、悪くはないのに心が動かない。

会話も丁寧で、印象も悪くない。

それなのに「また会いたい」とは思えず、全員同じように見えてしまう——。

お見合いの回数を重ねるほど、「私、誰に会ってもときめかないのかも」と不安になる女性は多いです。

けれど、惹かれないこと自体は異常ではありません。

むしろ婚活の中盤以降では、多くの女性が一度は通る“心の鈍化”の時期です。

初期の頃は、「どんな人がいるんだろう」と新鮮な気持ちで臨んでいたお見合いも、回数を重ねるうちに“確認作業”のようになっていく。

一人ひとりの出会いを丁寧に受け止めているようで、実際には流れ作業になっている自分に気づくこともあるでしょう。

「いい人だった」「感じのいい人だった」——でも、その先の感情が生まれない。

そこには必ず、心が“守りに入っている”理由があります。

最初から最後までずっと警戒している

お見合いの場で心が動かないとき、多くの女性は無意識のうちに“警戒モード”のまま話しています。

「変な人だったらどうしよう」「違和感があったらどう断ろう」「印象を悪くしないように話さなきゃ」。

そう思うほど、相手を“感じる”より“見極める”ことに意識が向くのです。

慎重さは婚活では大切ですが、度が過ぎると心が閉じてしまう。

自分でも気づかないうちに、相手を「安心できる人か」ではなく「問題がない人か」で判断してしまっている。

その違いが、惹かれなさを生みます。

しかも、相手もその緊張を感じ取ります。
あなたが構えていると、相手も自然体になれない。

結果、どちらも守りの姿勢のまま1時間が過ぎていく。

表面上は穏やかでも、心の温度が一度も上がらない——そんなお見合いが続くのはこのためです。

惹かれないのは、感情が鈍いからではありません。

安心がない場所では、惹かれるという反応そのものが生まれないのです。

まずは「見極める」よりも「感じ取る」ことに意識を戻すこと。

心を閉じたままでは、どんな人に会っても同じように見えてしまいます。

会話がルーティンとなり、こなすだけのお見合いを続けている

お見合いの会話が、いつの間にか“型”になっていませんか。

「お仕事は？」「休日は？」「趣味は？」——

聞く内容も、答える内容も毎回ほとんど同じ。

最初の頃は、相手の言葉一つひとつに興味を持てたはずが、

繰り返すうちに会話のテンプレートが頭に染みついていく。

「この話題なら印象がいい」「この質問をすれば会話がもつ」——そうやって“正解”を探しながら話すことに慣れてしまうと、自然な感情の波が起こらなくなるのです。

会話がルーティンになると目の前の人ではなく「お見合いそのもの」に意識が向いてしまう。

結果、どの相手と話しても同じような印象しか残らない。

「感じる」よりも「こなす」時間になってしまうのです。

そして怖いのは、この“惰性”が自覚のないまま続いてしまうこと。

「普通に話せたから良かった」と思っていても、実際には、どの人の印象もほとんど残っていない。

惹かれない理由は、相手のせいではなく、自分の心が“感じ取る余白”を失っているからです。

お見合いを重ねるほど、感情の新鮮さは自然に薄れていきます。

だからこそ一つひとつの出会いを“作業”で終わらせず、「今日はどんな人だったか」を自分の感覚で受け取ることが大切。

そこからしか、“響く出会い”は始まりません。

人からの評価ばかり気にして疲れている

お見合いのたびに、「印象はどうだっただろう」「感じの良い人に見えただろうか」と考えていませんか。

“好かれようとする意識”が強くなると、出会いのたびに自分を演じるようになります。

笑顔や話題の選び方、相づちのタイミング——どれも意識していないようで、実は細かく気を張っている。

最初のうちは頑張ることで安心できても、それが続くとどこかで息切れします。

相手にどう思われたかを基準に活動していると、自分の感情を感じ取る余裕がなくなっていくのです。

お見合いが終わったあとに「うまく話せた」「失礼はなかった」としか思い出せない。

でも“自分が何を感じたか”が思い出せないのなら、それはすでに心が疲れている証拠です。

婚活では「印象が大事」と言われます。

しかし、印象を気にするあまり“感じる側の自分”が麻痺していくと、どんな相手と会っても、心が反応しなくなる。

それは惹かれないのではなく、惹かれるためのエネルギーを使い果たしてしまっている状態です。

誰かに選ばれたいと思うことは自然です。

けれど、相手からの評価を気にし続けると、本来の「人と向き合う感覚」から遠ざかっていく。

惹かれるとは、評価されることではなく、安心して“自分のままでいられる”ときに初めて生まれる感情です。

自分に興味がある人を探していて、人に興味を持てていない

お見合いを重ねていくと、多くの女性が“自分に好意を持ってくれる人”を探すようになります。

「質問してくれたか」「褒めてくれたか」「ちゃんと話を聞いてくれたか」。

そうした相手の反応が、いつの間にか“好印象の基準”になっている。

でも、その基準では「自分が相手をどう感じたか」が抜け落ちてしまいます。

相手が自分に興味を持ってくれることばかりを期待していると、“自分から人に興味を向ける力”が弱まっていく。

それが続くと、相手の個性や背景に気づけなくなり、誰を見ても同じ印象に感じるようになります。

惹かれる感情は、“理解したい”という関心からしか生まれません。

でも婚活が長くなるほど、「好かれたい」「選ばれたい」という意識が先行し、相手の話を“聞く”よりも、“反応を測る”時間が増えてしまう。

その結果、どんなに性格の良い人と話しても、心は響かない。

惹かれないのは、相手が退屈だからではなく、相手の人柄を感じ取ろうとするエネルギーが失われているだけ。

「この人はどんな考え方をするのだろう」「どんな時に嬉しいと感じるのだろう」——

そうした小さな関心を持つだけで、会話の中に温度が戻ります。

人に興味を持てるようになったとき、初めて“惹かれる出会い”が見えてくるのです。