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2025.10.30
好きになりすぎた婚活の落とし穴|将来像がズレた時のダメージは大きい

好きになることは悪いことではない。
むしろ、心が動く瞬間があるからこそ婚活を続けられる。
ただ——気づけば、会うたびに相手のことばかり考えてしまう。
LINEの返事一つで気持ちが揺れ、次の予定が決まると一日中嬉しい。
数回のデートなのに、もう「この人かもしれない」と思い始めている。
でもその一方で、まだお互いの将来像はほとんど話していない。
結婚後の働き方、住む場所、家族との関わり方——
話題に出そうと思えば出せるのに、なんとなく空気を壊したくなくて、後回しにしてしまう。
そのまま気持ちだけが進み、ようやく将来を話し合った時に「こんなに違ったのか」と気づく。
好きだからこそ、受け入れられない現実に苦しむ人は多い。
婚活で本当に怖いのは、恋をすることではない。
“将来像を話さないまま、気持ちだけが加速していくこと”だ。
数回のデートでかなり好きになる
婚活の初期は、気持ちの変化がとにかく速い。
最初の数回のデートで「この人かもしれない」と思い始める人は少なくない。
真剣に結婚を考えて活動しているからこそ、一つひとつの出会いに期待が大きく、相手との相性を早く確かめたいという思いも強い。
そのため、2回目、3回目のデートで笑顔が増えたり、会話が弾んだりすると、自然と“特別な人”のように感じてしまう。
相手の返信が早い、会いたいと言ってくれる——そんな小さな出来事が、確信のような安心感を生み出す。
だが、この段階で見えているのは、あくまで「印象」と「感情の勢い」でしかない。
恋に落ちるスピードが速いほど、相手を深く知る前に気持ちが膨らみ、理想を投影しやすくなる。
「この人は優しい」「誠実そう」「波長が合う」——そう感じている時点では、まだ相手の“生活観”や“考え方の軸”までは見えていない。
にもかかわらず、「もう他の人とは比べられない」と思い込んでしまう。
婚活では、短期間で関係が進むことが多い。
それゆえに、感情の高まりを“相性の良さ”と誤解してしまうケースが非常に多い。
数回のデートで心が大きく傾いたときこそ、一度立ち止まって冷静に「相手のことを本当に知れているか」を見つめ直す必要がある。
デート中に将来像を話さないまま気持ちが加速
恋に盲目になっている時期ほど、現実的な話を避けてしまう傾向がある。
デートが楽しく、雰囲気が良い関係が続くほど、あえて重たい話を持ち出すことに抵抗を感じる。
「せっかくいい感じなのに、空気を壊したくない」「もう少し仲良くなってからでいい」——そう考えて、将来の話を後回しにしてしまう。
しかし、婚活における“将来像”とは、恋が本物かどうかを見極める重要な軸だ。
どんなにフィーリングが合っても、「結婚後どこに住みたいか」「共働きをどう考えているか」「子どもを持ちたいか」といった根幹の部分でズレていれば、関係は長く続かない。
それでも、気持ちが高まっているときほど「相手もきっと同じ考えだろう」と思い込みやすい。
自分の中で理想のストーリーを作り上げ、相手の言葉や行動を都合よく解釈してしまう。
たとえば、「結婚願望はあります」という一言を、“私と結婚を考えてくれている”と受け取ってしまうように。
実際は、将来像を話さないまま交際を進めると、後半で初めて“重大なズレ”に直面することになる。
楽しいデートを重ねてからでは、もう簡単に引き返せない。好きという感情が強いほど、「今さら別れるなんて」と思ってしまい、現実を見ないようにしてしまう。
婚活でうまくいく人は、この段階で“感情と確認”のバランスを取れている。
心が動いても、「この人と同じ方向を見られるか」を早い段階で確かめる。
逆に、恋に盲目になる人ほど、将来の話を避け、感情だけを育ててしまう。
そしてその結果、後になって「好きだけど結婚はできない」という最も苦しい結論に行き着く。
結婚に向けて話し合ったとたんに価値観が合わない
デートを重ねて気持ちが深まると、いずれ「結婚を見据えた話」をする段階が訪れる。
それは自然な流れのはずなのに、その瞬間に違和感が一気に浮かび上がることがある。
たとえば、住む場所の希望が全く違ったり、仕事や家事の分担に対する考え方が合わなかったりする。
「お互いの親との関わり方」や「お金の管理の仕方」など、現実的なテーマに触れるほど、理想と現実のギャップが明確になる。
特に女性側が「結婚後も仕事を続けたい」「産後は育休を取って職場復帰したい」といった具体的な将来像を描いている場合、
男性が「子どもができたら家庭に入ってほしい」「できれば自分の実家の近くに住みたい」と考えていると、そこで一気に現実的なズレが生まれる。
逆に、男性が「家計は自分が支えるから、家庭を守ってほしい」と考えていても、女性が「共働きで支え合う関係を築きたい」と思っていれば、その理想の形はすれ違う。
どちらが間違っているわけではない。
ただ、“思い描く生活の設計図”が違うだけだ。
しかしその違いは、恋愛感情では埋められない。
どちらかが相手に合わせようとしても、長期的には無理が出る。
「好きだけど結婚生活はイメージできない」という感情にたどり着くのは、そのためだ。
恋に盲目なまま交際を続けていた人ほど、この現実を受け止められない。
気持ちが強いからこそ、「どうにかなる」と思ってしまう。
だが、結婚は感情だけでは成立しない。
一緒に暮らし、家を守り、将来を築くという“現実的な選択”の連続だからこそ、価値観のズレは、どんなに愛情があっても時間とともに浮き彫りになる。
結婚できないと決断した時のダメージが辛すぎた
感情が育っていた分だけ、「この人とは結婚できない」と判断した瞬間のダメージは大きい。
好きだった人との別れは、単なる交際終了ではなく、“未来を失う喪失感”を伴う。
相手の何気ない言葉や日常の風景が頭に浮かび、時間が経つほど心が締めつけられる。
「もう少し歩み寄れたのでは」「あのとき別の言い方をしていれば」——そんな後悔にも似た気持ちが残る。
ただ、その背景には“好きになりすぎた代償”がある。
恋に盲目なまま進めると、気づかないうちに「この人しかいない」と思い込んでしまう。
その結果、交際終了のショックが想像以上に大きくなるのだ。
頭では「次に進まなければ」と理解していても、心がついていかない。
気持ちを切り替えられないまま新しい出会いに向かうと、相手を比べてしまう。
「前の人のほうが落ち着いた」「あの人の方が話が合った」——そうした感情が、無意識に新しい出会いの邪魔をする。
婚活では、交際終了のショックが次の出会いへの足かせになることが本当に多い。
それだけ、“好きになりすぎる”ことのリスクは大きい。
感情が深いほど、失ったあとの立ち直りにも時間がかかる。
だからこそ、最初から冷静にバランスを取る意識が大切なのだ。
将来像を話し合うまでは気持ちを加速しすぎない冷静さも大事
婚活では、好きになれた時こそ一度立ち止まることが大切だ。
恋愛では勢いが良い方向に働くこともあるが、婚活では逆に判断を鈍らせる。
将来像をすり合わせていないうちに気持ちが進みすぎると、
「好きだから大丈夫」という錯覚に陥り、現実的な課題を見落としてしまう。
冷静さとは、感情を抑え込むことではない。
自分の心の動きを客観的に捉え、「今どの段階にいるか」を理解する力だ。
まだ将来像を語り合えていないなら、気持ちを“育てる前の準備期間”として捉える。
焦らず、関係の基礎を積み重ねていく方が、結果的に長く続く。
本当に結婚につながる関係は、感情と現実が両立している。
“好き”という気持ちを大切にしながらも、同じ未来を描けるかを冷静に見つめることで、
恋が安定に変わり、信頼へと育っていく。
恋に盲目になることを恐れる必要はない。
ただ、その感情に飲み込まれないようにすること。
それが婚活を成功へ導く、最も確かなバランス感覚だ。
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