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2025.08.26
なぜ交際が続かないのか?価値観の違いではなく“変われない自分”が原因だった

結婚相談所で活動していると、交際終了の理由として「価値観の違いでした」という言葉をよく耳にします。
実際に会員様からも、お相手からそう伝えられたという報告が数多く届きます。
しかしカウンセラーの立場から見ていると、その「価値観の違い」という表現はあくまで表向きの説明に過ぎないことがほとんどです。
本当のところは、長年の人生経験の積み重ねによって生活スタイルや考え方が固まりすぎてしまい、柔軟に変わることができなくなっているから。
つまり「変われない自分」が交際終了の根本原因になっているのです。
本人は「ただ自分の考えを伝えただけ」「自分らしさを大切にしただけ」と思っているかもしれません。
けれども婚活の交際は時間が限られています。
短期間で将来像をすり合わせていく場面で、歩み寄りの余地が見えないと「一緒に未来を描けない」と判断され、次のデートにはつながりません。
しかも厄介なのは、当の本人がそのことに気づけないことです。
終了理由を聞いて「価値観の違いだったのか」と納得してしまえば、自分の中にある“変われなさ”に向き合うきっかけを失ってしまいます。
結果として、同じ理由で交際が続かない状況を繰り返すことになるのです。
ここからは、婚活の現場で実際によく見られる「変われない自分」の表れ方を整理していきます。
まずは日々の生活スタイルに固執する態度が、どうして交際の歩み寄りを阻んでしまうのかを考えてみましょう。
確立された生活スタイルが交際の歩み寄りを阻む
お見合いから交際に進むと、多くのカップルが最初に直面するのが生活リズムや時間のすり合わせです。
平日の連絡頻度や休日の過ごし方、食事や就寝のタイミングなど、一緒にいる時間が増えれば自然と調整が必要になります。
ところが、ここで「自分の生活を変えるつもりはない」という姿勢を示してしまうと、相手から一気に距離を置かれてしまいます。
たとえば「この時間にLINEをしてくるなんて考えられない」と言ってしまう人。
本人にとっては夜は休息の時間、朝は忙しい時間帯かもしれません。
しかし相手からすれば「ちょっとした連絡をしただけ」なのです。
それに対して否定的な反応を返してしまうと、「この人は自分に合わせる気持ちがない」と感じ取られてしまいます。
また「休日は趣味のバイオリンがあるので夜しか会えません」という発言も同じです。
趣味を大切にすること自体は素晴らしいことです。
ですが、交際初期に相手より趣味を優先する印象を与えてしまうと「結婚しても自分との時間を確保してもらえないだろう」と不安を抱かれます。
婚活では短期間で関係を深める必要があります。
そこで相手に合わせる柔軟さが見えない人は、交際が続かずに終わってしまうのです。
さらに「夕食は必ずこの時間にとる」「朝はランニングを欠かさないので予定は組めません」といったルーティンへのこだわりも危険です。
健康管理や自己実現のために大切な習慣であっても、相手に調整の余地がないと感じさせてしまえば「この人と暮らしたら自分の生活が制限される」と受け止められます。
婚活において大切なのは、自分の生活を守り抜くことではなく「相手と一緒に新しい生活をつくっていけるかどうか」です。
仮交際の段階で少しでも柔軟に生活を合わせる姿勢を見せられる人は、相手から「一緒に暮らすイメージが持てる」と感じてもらえます。
その積み重ねが、真剣交際へのステップを確実に開いていくのです。
積み重ねた人生経験が“素直さ”を奪っていく
もう一つの落とし穴は、年齢や経験を重ねることで生まれる頑固さです。
もちろん人生経験は大切な財産です。
しかし婚活においては、その経験がかえって相手との関係を狭めてしまう場面が少なくありません。
典型的なのは、会話の中で「でも」「いや、それは違う」と否定から入ってしまう癖です。
本人にとっては過去の経験をもとに合理的な意見を伝えているだけでも、相手からすれば「自分の話を聞いてもらえていない」「受け入れてもらえない」と感じます。
交際の初期段階はまだお互いを探っている時期です。
このタイミングで「意見を受け入れない人」という印象を与えてしまうと、早い段階で交際終了の判断をされてしまいます。
また、過去のキャリアや成功体験に自信を持っている人ほど「自分のやり方が正しい」と思い込みやすい傾向があります。
そのため相手の考えに触れたときに「それは間違っている」「こうすべきだ」と断定してしまい、無意識のうちに上から目線に映ってしまうのです。
婚活で相手が求めているのは「教えてくれる存在」ではなく「一緒に未来を築く存在」です。
ここを誤ると、真剣交際に進む前に関係は終わってしまいます。
さらに、失敗経験が多い人も要注意です。
「同じ失敗は繰り返したくない」という思いが強くなるあまり、新しい意見や方法を受け入れられなくなってしまうのです。
これは本人にとっては防衛本能ですが、相手からすると「柔軟性のない人」「歩み寄れない人」と映ります。
婚活で本当に必要なのは「経験を振りかざすこと」ではなく「相手の考えをいったん受け止めてみる素直さ」です。
小さなことでも「一度あなたの方法を試してみたい」と伝えられるだけで、相手は安心して自分の意見を共有できます。そうした積み重ねこそが、交際を続けていくための基盤になるのです。
断定的な価値観が相手の将来設計を縛る
仮交際が深まると、必ず「将来の生活をどう描くか」という話題になります。
子どもを望むかどうか、出産後の働き方、住む場所や家計の管理。これらは避けて通れないテーマです。
しかしここで「もう決まっている」という断定的な言い方をしてしまうと、相手は一気に気持ちを引いてしまいます。
例えば「子どもが産まれたらすぐフルタイム復帰に決まっている」という発言。
本人は合理的なつもりでも、相手にとっては「体調やキャリアの考えを無視されている」と受け止められます。
同じように「結婚したら家は即購入に決まっている」という一言も危険です。通勤や親の介護、転勤リスクなど相手の事情は一切考慮されていないと映るからです。
婚活では「将来の条件を語ること」自体は必要です。
問題はそれを絶対条件のように押し付けてしまうこと。
相手からすれば「この人と結婚したら選択肢が狭められる」と感じてしまい、真剣交際に進めません。
将来の話題こそ「私はこう考えているけど、あなたはどう思う?」という余白を残すことが大切なのです。
交際終了の理由を勘違いすると同じ失敗を繰り返す
仮交際や真剣交際が終わったとき、多くの人は「価値観が合わなかったんだ」と言います。
しかし実際には、価値観そのものが問題なのではなく、「違いを調整する姿勢が見えなかった」ことが原因です。
本人はそこに気づかず、終了理由を外に置いてしまうため、同じ失敗を繰り返してしまいます。
例えば、ある男性会員は「彼女が慎重すぎてスピード感が合わなかった」と自己分析していました。
ところが女性側の本音は「将来の話を振っても『まあ何とかなるよ』と流され、具体的に考える姿勢がなかった」というものでした。
スピード感の違いではなく、“向き合わなかったこと”が交際終了の理由だったのです。
また、ある女性会員は「相手が家庭的じゃなくて合わなかった」と話しました。
しかし男性は「子どものことや家計の話を出しても、『私はそういうのは考えたことがないから』と受け止めてもらえなかった」と感じていました。
ここでも問題は価値観の違いではなく、「議論から逃げる姿勢」でした。
こうした勘違いを続けている限り、婚活は前に進みません。
終了のたびに「合わなかっただけ」と自己分析してしまう人は、自分の変わるべき部分に気づけず、次の交際でも同じ態度を繰り返します。
結果として、仮交際から真剣交際に進めず、活動が長期化してしまうのです。
成婚していく人との決定的な差は、交際終了のたびに「相手にどう映っていたか」を冷静に振り返れるかどうか。
原因を外に置くのではなく、「自分が柔軟さを示せたか」を問うことが、次のご縁をつかむ分岐点になるのです。
選ばれるのは断定する人ではなく柔軟性のある人
最終的に婚活で選ばれるのは、強い価値観を持っている人ではなく、柔軟に歩み寄れる人です。
価値観を持つこと自体は大切ですが、それを絶対条件として相手に押し付ければ結婚生活は成り立ちません。
「子どもが産まれたら働き方は一緒に考えよう」「住む場所は条件を出し合って検討しよう」といった言葉をかけられる人は、相手に安心感を与えます。
自分の考えを述べつつも、相手の意見を取り入れる余地を残す。その姿勢が「この人となら未来を築ける」という確信につながるのです。
柔軟性とは妥協ではありません。
二人で新しい生活を設計する力です。仮交際から真剣交際、そして成婚に進んでいく人たちは、決して自分の考えを曲げない人ではなく、相手と一緒に形をつくれる人です。
逆に「自分の決めたことが正しい」と断定する人は、どれだけ条件が良くても交際が続きません。
婚活における最大のポイントは「相手と一緒に未来を考えられるかどうか」。
選ばれるのは、断定ではなく柔軟性を持ち、歩み寄りを示せる人なのです。
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