結婚相談所の仮交際で“まだ何も知らないのに好き”と言う男性の正体

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2025.11.09

結婚相談所の仮交際で“まだ何も知らないのに好き”と言う男性の正体

お見合いから仮交際に進んでまだ数回しか会っていないのに、「好きになりました」と気持ちを伝えてくる男性がいる。

それを聞いた女性の多くは、どこか戸惑いを覚える。

まだ相手の価値観も、生活スタイルも、どんな考えを持つ人なのかも分かっていない。

それなのに「好き」と言われても、嬉しさよりも違和感が先に立つ。

婚活は、恋愛とは違い“現実の結婚”を見据えて進める場だ。

だからこそ、「まだ何も知らないのに好意を伝える男性」に対しては、慎重に見極める必要がある。
勢いで言っているのか、それとも本気で結婚を考えているのか。

この見極めを誤ると、仮交際が長く続かず、真剣交際に進む前に温度差で終わってしまうケースも少なくない。

実際に婚活現場では、女性側が「まだそんな段階じゃない」と距離を取ると、男性のテンションが一気に落ちることがある。

それはつまり、最初から“自分の感情を優先していた”証拠でもある。

本当に相手を大切に思うなら、まずは理解しようとする行動が伴うはず。

それがないまま「好き」と言うのは、恋愛感情というより“安心したい”気持ちの表れだ。

では、なぜ彼らはまだ何も知らない段階で「好き」と言ってしまうのか。

そこには、婚活男性が抱える心理的な背景がある。

“知らないのに好き”は、恋愛経験よりも承認欲求の表れ

婚活の場で「好き」という言葉を早く口にする男性の多くは、恋愛経験の豊富さよりも“安心を得たい”気持ちが強い。

つまり、相手のことを深く知る前に、「好かれた」「選ばれた」という感覚で自分の存在を確かめようとしている。

婚活中は、断られたり、返事が来なかったりと、自尊心が揺らぐ場面が多い。

そのため、好意を早く伝えることで“自分の不安”を解消しようとするケースが多いのだ。

特に、過去の交際で自信を失った男性や、仮交際がなかなか続かない男性ほどこの傾向が強い。

「今回はうまくいかせたい」「今度こそ決めたい」という焦りが、気持ちの言葉を早めてしまう。

だがその「好き」は、相手を見て湧いた感情ではなく、状況を安定させたいという自己防衛に近い。

また、婚活アプリやIBJのように複数の出会いが同時進行する環境では、競争意識も影響する。

「早く気持ちを伝えた方が優位に立てる」と考え、相手をつなぎとめようとする人もいる。

しかし、そうした“戦略的な好意表現”は、相手にとってプレッシャーになるだけで、信頼にはつながらない。

女性は無意識のうちに、「この人は自分のことよりも、自分の不安を埋めたいのでは」と感じ取る。

その違和感こそ、関係が深まらない最大の理由になる。

本来の「好き」は、相手を理解した先に自然と生まれるもの。

けれど、婚活では“関係が進まない焦り”が先に立ち、感情を急がせる人が多い。

まだ何も知らないのに好きと言うのは、恋愛経験の少なさではなく、孤独や不安を埋めたいという承認欲求の表れなのだ。

“好き”という言葉で距離を詰めようとする男性の特徴

仮交際は、本来“結婚を前提に相性を見極める期間”である。

にもかかわらず、「好き」と言って距離を詰めようとする男性は、相手の気持ちを理解する前に、感情を確定させようとする。

彼らに共通しているのは、「自分の気持ちを伝えること」に満足してしまう点だ。

つまり、相手の反応を観察するよりも、「伝えた自分」に安心する。

たとえば、まだ3回しか会っていないのに「次は真剣交際を考えています」と言うようなケース。

こうした男性は、相手を知る段階を飛ばし、“恋愛をしている自分”に酔いやすい。

それは誠実さではなく、焦りの裏返しだ。

会話でも特徴が出る。
質問が少なく、自分の話が中心になりがち。

相手の考えや感じ方に興味を示さず、「好き」「会いたい」「考えてしまう」など、感情表現ばかりが目立つ。

女性にとっては嬉しいようでいて、どこか浅く感じられる。
その“深まらない感覚”こそが、女性の直感的な警戒心を呼び起こすのだ。

また、こうした男性ほど、相手の反応に敏感で、返事が遅いと不安を感じやすい。

結果として、頻繁なLINEや予定確認などで距離を詰めようとする。

一見マメに見えても、そこには“相手を知りたい”より“繋がりを切らせたくない”という心理が隠れている。

婚活における誠実さは、言葉の多さではなく「相手の理解度」で示される。

好きという言葉を急ぐ男性ほど、実は相手を理解する余裕を失っている。

だからこそ、“好き”という言葉に動かされるのではなく、“知ろうとする姿勢”があるかどうかを見極めることが大切だ。

“好き”が早い男性は、結婚の現実を見ていない

婚活の目的は“恋人をつくること”ではなく、“結婚相手を見つけること”だ。

しかし「まだ何も知らないのに好き」と言ってしまう男性の多くは、結婚を現実的に考えられていない。

言い換えれば、“恋愛の延長線上に結婚がある”と勘違いしているタイプだ。

仮交際の段階で「会いたい」「好き」「真剣に考えている」と感情を前に出す人ほど、結婚生活の具体的なイメージを持っていない。

相手の職業やライフスタイル、家族観や金銭感覚といった“日常のリアル”に興味を持たないまま、「一緒にいたい」という気持ちだけが先行している。

このタイプの男性は、恋愛モードに入りやすく、気持ちの盛り上がりが落ち着いた頃に現実とのギャップを感じる。

結果的に、結婚の話題が出た途端に温度が下がることも多い。

婚活で本気の男性は、好意を持っても「まだ結婚の判断はできない」と冷静に考える。

相手の考え方や優先順位を理解した上で、時間をかけて信頼を積み重ねようとする。

一方で“好き”が早い男性は、結婚を「気持ちが続けば自然に決まるもの」と考えている。

だからこそ、交際が進むにつれて会話の中に“すり合わせ”が出てくると戸惑い、関係を続けることに疲れてしまう。

「最初はあんなに好きって言ってたのに、急に冷たくなった」

——そんなケースの多くは、現実の結婚を想像していなかった男性に起きる現象だ。

本当に結婚を考えている人は、“好き”の前に“理解”を積み上げる。

理解がないままの感情は、長続きしない。
婚活における「早すぎる好き」は、相手を見ていない証拠でもある。

本気の男性は“好き”より“理解しよう”が先に出る

本当に真剣な男性ほど、「好き」と言うよりも先に“相手を理解する行動”を取る。

それは感情を抑えているのではなく、“相手の人生を尊重している”からだ。

たとえば、女性の仕事や家族との関係、休日の過ごし方に丁寧に耳を傾ける男性。

自分の考えを押しつけず、「そうなんですね」「それは大変ですね」と相手の背景を受け止める姿勢を見せる人。

こうした男性は、恋愛の勢いよりも“関係の安定”を重視している。

逆に、早い段階で「好き」と伝えてくる男性ほど、相手の都合や気持ちを考えずにペースを進めようとする。

それは悪気ではなく、“焦り”と“不安”の表れだ。

仮交際が短期間で終わることに慣れてしまっている人ほど、「早く気持ちを形にしなければ」と思い込み、好意を言葉で確定させようとする。

しかし、結婚相談所では“時間をかけて相手を理解する姿勢”こそが信頼につながる。

「好き」を言うことは簡単だ。

でも、“相手を尊重しながら距離を縮める”のは時間がかかる。

本気の男性はそのプロセスを省かない。

焦らず、相手の考えを知り、ペースを合わせ、信頼を積み重ねたうえで気持ちを伝える。

だからこそ、女性も安心して心を開ける。

婚活では、「言葉のスピード」より「行動の一貫性」を見ること。

丁寧に向き合おうとする姿勢は、必ずどこかに表れる。

そこに誠実さを感じるかどうかが、見極めの基準になる。