プロフィールとリアルのギャップで、お見合いで終了が続く理由

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2025.12.20

プロフィールとリアルのギャップで、お見合いで終了が続く理由

お見合いのプロフィールを見たときは好印象だった。

写真の雰囲気も悪くない。

文章からも人柄や価値観が伝わってくる。

しかし実際に会ってみると、写真の印象と違う。

書かれていた雰囲気と合わない。

明るいと書いてあるのに暗い。

具体的な趣味が並んでいるのに会話が出てこない。

このプロフィールとリアルのギャップが原因で、お見合いが終了していくケースは少なくない。

プロフィール写真と別人はアウト

お見合いの場で、最初に起きるのは会話ではない。

席に着いた瞬間の第一印象だ。

その時点で、写真から想像していた人物像と、目の前に座っている本人が噛み合わないと感じられるケースがある。

写真より明らかに老けて見える。

体型が写真と違い、実物のほうが明らかにふくよか。

顔立ちや雰囲気が、別人と思われるほど違う。

ここで問題になるのは、見た目の好みではない。

年齢や体型そのものでもない。

写真から作られていた前提が崩れることが問題になる。

相手はプロフィール写真を見て、無意識に「このくらいの印象の人」という基準を作っている。

その基準と実物が大きくズレた瞬間、「思っていた人と違う」という違和感が先に立つ。

本人に悪意があるかどうかは関係ない。

詐欺をしているつもりがあるかどうかも関係ない。

写真が数年前のものだった、一番写りの良い角度だけを使っていた、

そうした事情は相手には伝わらない。

写真と実物が一致していないという事実だけが残る。

この時点で、プロフィール全体への信頼は揺らぎ始める。

会話が始まる前に、すでに評価の土台が不安定になっている状態だ。

「明るい」「社交的」と書いてあるのに、実際は暗くて受け身

プロフィールに「明るい性格」「社交的」「人と話すのが好き」と書かれている場合、相手はその言葉通りの人物像を想定して会いに来る。

自分から話題を出してくれる人。

リアクションがあり、会話が途切れにくい人。

一緒にいて空気が重くならない人。

ところが実際に会うと、

声が小さい。

表情が硬い。

質問されるまで話さない。

リアクションが少なく、会話が広がらない。

この時に起きているのは、性格の良し悪しの判断ではない。

「暗い人だ」という断定でもない。

書かれていた人物像と違うという違和感だ。

本人は緊張しているだけかもしれない。

初対面で大人しくなるのは自然なことでもある。

しかし問題は、プロフィールで提示している自分と、

リアルで出ている自分が噛み合っていない点にある。

相手から見ると、

「社交的と書いてあったのに、かなり受け身」

「明るい人を想像して来たが、空気が違う」

という落差になる。

このズレが生じた時点で、会話が盛り上がったかどうか以前に、「もう一度会いたい人物像」から外れ始めている。

相性や話題選びの問題ではなく、プロフィールで作られた期待との不一致が判断に影響している。

文章では饒舌なのに、実際はほとんど話さない違和感

プロフィールには、具体的な趣味や休日の過ごし方、価値観が細かく書かれている。

文章量もあり、読んだ側は「この人は話せる人だ」「会話が広がる人だ」と想像する。

だからお見合い当日、相手は話題に困らない前提で席に着いている。

ところが実際に会うと、その前提が崩れる。

自分から話題を出さない。質問されても短く答えるだけで終わる。

プロフィールに書いてある趣味を振られても、説明が浅く、すぐ話が途切れる。

沈黙が生まれ、そのたびに相手が話題を探す流れになる。

ここで起きているのは「会話が下手だったから終了」という単純な話ではない。

沈黙があること自体が問題なのでもない。

相手が感じているのは、自分で書いている内容をリアルで語れていないことへの違和感だ。

文章では具体的だったのに、目の前の本人は極端に静かで受け身。書かれていた人物像と一致しない。

相性という言葉で処理されやすいが、実態は「期待していた会話の前提が成立しなかった」という評価になっている。

つまり、プロフィールで提示した自分を、会った場で最低限再現できないと先に進まない。

話題の内容以前に「文章とリアルが別人に見える」というズレが残るからだ。

まずは自己分析しないとリアルギャップは埋められない

プロフィールとリアルのギャップが出る人の多くは、嘘を書いているわけではない。

盛っている自覚もない。

それでもズレが起きるのは、自分がどう見られているかを把握しないままプロフィールを作っているからだ。

自己分析が足りない状態とは、理想の自分を書いている状態ではない。

「初対面で出てくる自分」を把握できていない状態だ。

緊張した時に声が小さくなるのか、表情が硬くなるのか、話し始めるまで時間がかかるのか。

普段は明るいつもりでも、初対面では受け身になりやすい人は多い。

ここを理解せずに「明るい」「社交的」と書けば、会った瞬間にズレが発生する。

そして、自己分析の延長で必ず見直すべきなのがお見合い写真の差し替えだ。

写真が数年前で、今より明らかに若く見える。体型が今と違う。角度や雰囲気が盛れていて、実物と印象が大きく変わる。

こういう写真を使っている限り、相手の中では最初から期待値が高く設定される。

文章をどれだけ丁寧にしても、会った瞬間のズレは消えない。

リアルギャップを埋めるためにやるべきことは、文章表現の工夫ではなく、まず「今の自分」を正確に揃えることだ。

初対面で出るテンション、話せる量、雰囲気、そして写真。

この土台が揃って初めて、プロフィールの言葉が機能する。

プロフィールと実物の差があり過ぎると会話で挽回できない

お見合いで終了が続く人ほど、「会話を頑張れば変わる」と考えがちだ。

途中から盛り上げれば評価は戻る。

話題を増やせば巻き返せる。だが、プロフィールと実物の差が大きい状態では、その発想自体がズレている。

写真の印象と違う。

明るいと書いてあるのに暗い。饒舌な文章なのに話さない。

こうしたズレが重なると、相手は無意識に「思っていた人と違う」という前提で座っている。

その前提がある限り、会話は評価の材料になりにくい。内容が良いか悪いか以前に、「やっぱり違う」という感覚が残るからだ。

ここで大事なのは、相手が冷たくなったとか、性格が合わなかったという話ではない。

期待していた人物像が崩れた状態では、会話で埋められる幅がそもそも残っていないという現実だ。

だから「トーク術」や「盛り上げ方」を足しても結果は変わらない。

必要なのは、会話で挽回することではなく、最初から差を作らないことだ。

プロフィールは、会った時に一致して初めて武器になる。

差があり過ぎれば、その場でどれだけ丁寧に話しても、相手の判断は動かない。

だから終了が続く人ほど、会話の前に「プロフィールとリアルの一致」を先に直すべきだ。