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2025.09.13
元彼との思い出の美化は、結婚相談所での活動を難航させる

過去の恋愛は誰にとっても大切な記憶であり、心の糧にもなり得ます。
特に真剣に人を好きになった経験や、幸せだった時間を覚えていること自体は否定すべきものではありません。
しかし、その思い出を必要以上に美化してしまうと、結婚相談所での活動に大きな影響を及ぼすことがあります。
なぜなら、結婚相談所での出会いは「未来の結婚相手」を探す場であり、過去に抱いた恋愛の余韻や理想像を基準にしてしまうと、現実に目の前にいる相手を冷静に見られなくなるからです。
実際にカウンセリングをしていると「元彼はこんなふうにしてくれた」「あの頃の恋愛は自然に盛り上がっていた」といった言葉を口にされる女性が少なくありません。
過去の経験と現在の出会いを比較すること自体は自然な心理ですが、それが“美化された思い出”であればあるほど、現実の相手を必要以上に物足りなく感じてしまいます。
さらに厄介なのは、自分ではその比較に気づいていないケースも多いことです。
そのため、なぜかお見合いや仮交際が続かない、気づけば活動が長期化しているという状況に陥りやすくなります。
結婚相談所の婚活は、出会いから成婚までの流れが体系化されています。
お見合い→仮交際→真剣交際→成婚という段階を一つずつ進めていく必要があり、それぞれのフェーズで適切な判断が求められます。
しかし過去の思い出を引きずっていると、このステップを冷静に踏めなくなり、進展が阻まれるのです。
ここからは具体的に、どの段階でどのような影響が出るのかを見ていきましょう。
お見合いの第一印象が“元彼基準”で曇る
お見合いは婚活のスタート地点です。プロフィールを読み、写真を見て、当日の第一印象で「交際希望を出すかどうか」を判断することになります。
本来ならば相手をゼロベースで見つめ、その場の会話や雰囲気を通して「また会ってもいいか」をシンプルに判断すれば十分です。
ところが、元彼の存在を美化して記憶していると、無意識に比較を始めてしまいます。
たとえば「もっと気さくに話しかけてくれた元彼の方が良かった」「外見や雰囲気があの頃の恋人には及ばない」といった思考が頭をよぎります。
その瞬間、目の前の相手を正しく評価する前に“減点”が始まってしまうのです。
結果として、実際には良いご縁になり得る相手に対しても「ピンとこなかった」という理由で交際希望を出せなくなります。
この段階で交際希望を出さなければ、当然ながら仮交際に進むことはできません。
つまり「元彼の思い出を基準にした判断」が、お見合いという入り口の段階で活動の幅を狭めてしまうのです。
結婚相談所で成功する人は、第一印象を“ゼロスタート”で受け止められる人です。
逆に、過去との比較フィルターを外せない人は、そもそも出会いの数を増やせないため、活動の土台を作ることすら難しくなります。
仮交際で“ときめき不足”を理由に終了が続く
仮交際に進めたとしても、元彼の思い出が美化されていると次の壁が現れます。
それが「ときめき不足」という理由で交際終了を繰り返してしまうことです。
仮交際は「相手をよく知るために複数の人と会う」ステージであり、この段階では将来像をすり合わせる前にまず関係を築くことが目的です。
しかし、過去の恋愛を理想化していると、無意識に「元彼と同じようなドキドキ感」を新しい相手に求めてしまいます。
実際のところ、結婚相談所で出会う関係は“最初から恋人同士”ではなく“結婚を前提とした相手候補”です。
そのため最初から強い恋愛感情が湧くケースは稀であり、時間をかけて育むことが基本です。
ところが、美化された思い出を抱えている女性ほど「元彼は最初から自然に盛り上がったのに」「今の相手は安心感はあるけれどドキドキしない」と感じ、交際を続けるモチベーションを失ってしまいます。
結果として、せっかく仮交際まで進んだとしても、初期の段階で終了してしまうパターンが繰り返されます。
カウンセラーの立場から見ると「ときめき不足」という言葉が頻出する会員は、元彼の思い出を基準にしている可能性が高いと分かります。
結婚相談所の婚活においては、ドキドキよりも“居心地の良さ”や“未来の生活が描けるか”の方が重要です。
その視点を持てないまま活動を続けると、仮交際での失敗が積み重なり、活動自体が長引いてしまいます。
お相手の欠点ばかりに目がいき、ギブの精神を忘れる
仮交際が続いていく中で、元彼の思い出を美化している女性に多いのが「欠点探し」に偏ってしまう姿勢です。
相手の良さを受け止めるよりも、どうしても「ここが気になる」「この部分が物足りない」と減点方式で見てしまうのです。
その背景には、過去の恋愛を「完璧な思い出」として記憶している心理があります。
思い出は時間が経つほど美しく加工され、現実の細かな不満や衝突は記憶から抜け落ちます。
結果として、元彼は理想化され、今目の前にいるお相手が常に見劣りするように感じてしまうのです。
また、この段階で忘れがちなのが「ギブの精神」です。
婚活においては「相手から何をしてもらえるか」だけでなく、「自分が相手に何を与えられるか」という視点が欠かせません。
しかし、欠点探しが中心になると、自分から歩み寄る姿勢や工夫が減り、相手との関係が深まらなくなります。
例えば「もっとリードしてほしい」と求めるばかりで、自分から提案や行動を起こさなければ、相手にとっても重荷となり交際は進みません。
結婚相談所の活動では、相手の欠点に注目するよりも「補い合える関係を築けるか」が重要です。
にもかかわらず、美化された元彼像を基準にしていると「欠点=妥協できないもの」と短絡的に考えがちになります。
これでは交際が進展せず、真剣交際に至る前に終了を繰り返すことになるのです。
結局、立ち位置を見失いお見合すら組めなくなる
欠点探しを続け、ギブの精神を欠いたまま活動を続けると、最終的には「立ち位置を見失う」という深刻な状態に陥ります。
結婚相談所では、男性からお見合いの申し受けがあります。
ただ元彼の思い出を基準にしている女性ほど、その申し受けに納得できなくなります。
「もっと自分に合う人がいるはず」「本当の理想像に近い人は別にいる」と考え、現実に提示されたお見合いを受け入れられなくなるのです。
結果として、紹介を受けても辞退が続き、お見合いが成立しない期間が長引きます。
お見合いが組めなければ当然ながら交際にも進めず、活動は停滞します。
本人としては「まだ本気になれる人に出会えていない」と感じていても、客観的に見れば自ら出会いの機会を閉ざしてしまっているのです。
さらに厄介なのは、この状況に本人が気づきにくいことです。
カウンセラーが「一度会ってみては」と提案しても、「写真の雰囲気が好みではない」「条件が少し違う」といった理由で拒否してしまうことがあります。
もちろん条件や好みを大切にすること自体は自然ですが、活動が長期化しているにもかかわらず出会いの幅を狭めてしまうのは危険なサインです。
こうした状態に陥ると、元彼の思い出に縛られていることが活動難航の原因だと気づけないまま時間だけが過ぎてしまいます。
過去を肯定しつつ“未来基準”で出会いに向き合う
元彼との思い出を完全に忘れる必要はありません。
むしろ、過去に誰かを大切に思った経験は、今後の結婚生活においても糧になるはずです。
しかし、その思い出を美化しすぎると、現実の出会いを正しく受け止められなくなります。
大切なのは「過去を肯定しながらも、美化せず、未来基準で判断すること」です。
結婚相談所の活動は「今」と「未来」を積み重ねていくものです。
お見合いでの第一印象をゼロベースで受け止め、仮交際では相手の良さを探し、ギブの精神を持って関係を育む。こうした姿勢があってこそ、真剣交際や成婚へとつながります。
元彼との思い出を理想像として抱え続けるのではなく、「過去は過去」と切り分け、「これからの生活を誰と築くか」という視点に立ち直ることが突破口になるのです。
実際に成婚された女性の中には「最初は元彼のことが頭をよぎったけれど、相談所で出会った相手と時間を重ねるうちに、安心感や信頼の方が大切だと気づいた」と振り返る方もいます。
恋愛の熱量よりも、生活を共にする基盤を築けるかどうかが、結婚相手を見極める最大の基準になります。
過去を必要以上に美化せず、未来を基準にした出会いに向き合うこと。
それこそが、結婚相談所で活動を前進させ、成婚に至る最も確実な道なのです。
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