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2025.12.27

お見合いで沈黙が増える原因は「質問の難易度」|重い話は“状況”だけで十分


お見合いで会話が止まると、「話題がない」「盛り上げられない」と考えがちです。

けれど実際に沈黙が増える瞬間はかなり単純で、相手がその場で処理できない難易度の質問を投げたときです。

答えやすい質問は、即答できるので会話が回ります。難しい質問は、答えを作る時間が必要になり、返答が遅れて間が生まれます。

お見合いは時間が限られている分、この差がそのまま沈黙の量になります。

会話を続けたいなら、面白い話題より先に「難易度を間違えない」ことが最優先です。

お見合いは「答えやすさ」で会話が回るか決まる

お見合いで会話が回る状態は、相手が迷わず答えられ、こちらも迷わず次を返せる状態です。

ここで決まるのは話題のセンスではなく、質問が“即答できる形”になっているかどうかです。

答えやすい質問は、思い出したことを一つ出せば成立します。

直近の休日、最近食べたもの、よく行く店、移動が混んでいたか、寒い暑いの体感などは、結論を作らずに返せます。

相手が一言で返しても、それ自体が具体物なので会話材料として残ります。

残る材料があると、こちらはその材料を拾って次を作れます。

逆に、答えやすさが崩れると会話は途切れます。

相手の返答が短いことが問題ではありません。

短くても拾える素材が残っているなら続きます。

問題は、相手が短く返すしかなく、しかも拾える素材が残らない質問を投げたときです。

お見合いで沈黙が増える人は、ここを自分で作っています。答えやすい難易度を維持している限り、会話は回転します。

お見合いの序盤は特に、この回転を落とさないことが効きます。

答えやすい質問ほど「同じ質問」で返しやすい

「聞いた質問が、そのまま返ってくる」のは、答えやすい質問の特徴です。

例えば「好きな食べ物は何ですか」と聞いて、「好きな食べ物は何ですか」と返ってくる。

これは停滞ではなく、相手が返しやすい型を使っているだけです。答えやすい質問は、相手が同じ型で返しやすい。

だからキャッチボールが続きます。ここを無理に“変化”させようとして、いきなり難しい質問に飛ぶと沈黙が増えます。


同じ質問で返ってきたときにやるべきこともシンプルです。

普通に答えたうえで、自分の答えに具体を一つだけ足します。

例えば食べ物なら、「最近よく食べます」「家で作ることが多いです」「その店に行くことが多いです」のどれか一つで十分です。

長い理由や結論はいりません。

具体を一つ足すと、相手はその具体に反応できます。

反応できれば次が生まれます。

難しい話題を用意しなくても、同じ難易度のまま会話を伸ばせます。


答えやすい質問が同じ型で返ってくるのは、お見合いの会話を回すための自然な構造です。

まずはこの構造で会話の回転を作り、その回転を止めないまま材料を増やしていく。

これが沈黙を減らす最短ルートです。

難しい質問は、答えを作る必要があるので沈黙が増える

難しい質問は、相手が「答えを作る作業」をしないと返せません。

答えやすい質問は、記憶を出すだけで返せます。

しかし難しい質問は、言葉を選び、順番を整え、どこまで言うかを決める必要があります。

この作業が入った瞬間に返答は遅れます。

遅れた時間が沈黙になります。


お見合いで沈黙を増やす質問の形は決まっています。

価値観や将来の結論をいきなり求める質問です。

「仕事のキャリアはどう考えてますか」「理想の夫婦像は?」「結婚後の生活はどうしたいですか」などは、答えが一言で成立しません。

相手が普段から言語化している人でも、その場で“ちょうど良い粒度”に整える必要が出ます。

結果として、返答が短くなるか、無難な言い方になりがちです。

無難な言い方は具体が少ないので、こちらが拾えず会話が止まりやすい。


さらに難しい質問を投げた側は、返答が短いと焦って深掘りしがちです。

「それって具体的には?」「じゃあ将来は?」と重ねるほど、相手は答えを作る作業が増えていきます。沈黙は増えます。

お見合いは深い結論を取りに行く場ではありません。

会話を止めたくないなら、答えを作らせる質問を序盤に置かないことが基本になります。

温度感が低い段階で難しい質問を入れると一気に止まる

難しい質問が沈黙になるかどうかは、内容だけでなく“その時点の会話の状態”に左右されます。

温度感が低い段階とは、相手の返答が短い、質問が返ってこない、具体が出てこない、会話が一往復で終わっている、こういう状態です。

この段階で難しい質問を入れると、相手は答えを作る作業に入る前に、場の整理から始めることになります。

だから一気に止まります。

温度感が低いのに難しい質問を入れる人は、相手を知ろうとしているつもりで、実際は相手が答えやすい状態を壊しています。

序盤に必要なのは、結論の取り付けではなく、会話が回る状態の維持です。

会話が回っていないのに、難易度だけ上げると沈黙が増えます。

これは例外がありません。


この段階でやるべきことは、質問を軽くすることではなく、答えやすい質問で“相手が話す材料”を増やすことです。

材料が増えれば、こちらは相手の言葉を使って具体を拾えます。

具体を拾う質問は難しくありません。

相手の返答が自然に増え、会話が止まりにくくなります。

温度感が低い段階でやるべきなのは、難しい質問の投入ではなく、答えやすい質問の連続で回転を作ることです。

重いテーマは、お相手が知りたい自分が抱えてる状況だけ

お見合いで重いテーマを扱うべき場面はあります。

ただし範囲ははっきりしていて、「相手が判断に必要な、自分が抱えている状況」だけです。

ここ以外を重くすると、会話が止まりやすくなります。特に将来像や結婚観の深掘りは、お見合いの段階では聞くべきではありません。

関係が深まっていない段階で、将来設計を結論で求めても、相手は話したくありません。

信頼がない相手に渡したくない情報だからです。

結果として沈黙になります。


一方で、抱えている状況は別です。

ここは相手が知りたいし、後回しにするほど後で揉めます。

だから質問で相手に答えさせるのではなく、自分から短く整理して伝えるのが基本になります。


例えば離婚歴があるなら、離婚理由の詳細を長く語る必要はありません。

相手が知りたいのは、揉めた経緯の物語ではなく、今の生活の前提です。

子どもの有無や関わり方、現在の生活が安定しているか、再婚への意思など、判断に必要な事実だけを短く伝える。

これ以上は、お見合いで詰める話ではありません。

長く語るほど、相手は受け止め方に迷い、返答が難しくなります。


持病などセンシティブな状況も同じです。

ここで必要なのは、診断名の細部や経緯を長く語ることではありません。

結婚生活に影響する前提だけを明確にすることです。通院や服薬の有無、日常生活への支障、生活上の制約があるか。

相手が判断に必要な範囲だけを、事実として短く伝える。

これで十分です。

お見合いの場で重くしすぎるほど、会話は止まります。


お見合いで沈黙を減らす方法は、結局シンプルです。

答えやすい質問で会話を回す。

難しい質問は早い段階で投げない。

重いテーマは、相手が知りたい“自分の状況”に限って短く開示する。

将来像の結論を取ろうとしない。

これを守るだけで、会話は止まりにくくなり、次につながる確率が上がります。

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